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他人事ではありません。
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私が葬儀業界に入って 最初に想ったのは 「人って死ぬんだ…」でした。 だってそれまで 人ガ死ぬって どこか遠い話だったから。

毎日毎日 何件も葬儀が執り行われているなんて、知らなかったんです。

次に想ったのは 自死する人の多さを目の当たりにして。
今 この瞬間にも、どこかに 死ぬしかないと思う人が居て、まして実行に移してしまう人が きっと居るんだって事。衝撃でした…


次に想ったのは、ちゃんと生きて存在してたのに 身元不明とか引受人の居ない方が こんなにも存在しているなんて!!

その頃 警察関係のお仕事もする葬儀社にいて、時々 会社に一時保管している身元不明や引取り拒否のご遺骨を整理する必要がありました。

倉庫にひとり 沢山のご遺骨たちに囲まれて、リストをチェックしながら 切なくなったりしてました。


【行旅死亡人(こうりょしぼうにん)】という言葉をご存知でしょうか?

最近 TVなどでも 時々耳にしますね。
広辞苑によると「旅行中に死んで、引き取る者が無い者」とあります。

そんな今どき?って思われるかも知れませんが、現実としていらっしゃいます。

旅行中とは限りません。路上生活の方だった とか 自死するとき、身元が判るようなものを持っていなかった とか。

ひとり暮らしで たまたま誰にも行き先を言わずに出かけ、出先で事故や病気で亡くなった。

身元確認の可能な方が居なかった。

色んな理由があるでしょうが、きっと予想されるより 遥かに多くの方が 身元不明として処理されているのです。

当然 そういう方たちは、身元不明とはいえ 本当は ほぼ全員の方が 戸籍をお持ちだったわけです。

通常 人が亡くなると 役所に死亡届を提出し、戸籍抹消の処理がされるわけですが、身元不明の方は 当然 その処理がなされないわけですから、戸籍は抹消されることなく宙に浮いたカタチになるわけです。


最近 話題になっている 100歳以上の高齢者の方たちの所在不明。

中には そんな事情の方が在るかも知れませんね。

TVでは コメンテーターと呼ばれる方々は、役所の怠慢だとか 地域社会の変化が原因だとか 家族関係が希薄になったからだとか…。

それは決して否定出来ないとは思うけど。

その根底には きっとそれぞれに どうしようも無い事情があったりするもんなんだろうな…。

人間 みんな誰でも、他の人には言えない・言いたくない部分を持っていますよね。

それぞれの家族にも、それこそ他には解らない 知り得ない秘密や事情があり、バランスを保つための暗黙のルールがあるものでしょう。


そういう部分て 痛いとか恥ずかしいとか 後ろめたいとか、みんなきっとどこかで思っているはず。

最期のときには 色んな方の 色んな家の 色んな事情が 垣間見れてしまいます。

そういう素直なキモチが みんなの心の中に少しでもあるうちは、間に合うんじゃないか、何か糸口を見つけて カタチに出来るんじゃないかって思います。


だけど、そういう精神的な面の支えは大前提だと思うけど。

そういう問題じゃなくて、昔は良かった…なんて言ってる場合じゃなくて。

今の世相に合ったカタチ。立て直し。

他人事ではありません。
カテゴリ:見送り屋魂。 | 22:01 | comments(1) | trackbacks(0)
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コメント
みきき。が生活するの?
| BlogPetのあぐぅん。 | 2010/08/15 4:10 PM |
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